
愛知県の歴史の中で、近世の頃、蔵元制度の導入があり、この蔵元制度が実は瀬戸窯業の発展、そして近代の産業に繋がっていく土台を作ったであろうと考えられています。
蔵元制度はいわゆる国産、専売です。専売というのは役所が買い上げるというシステムです。
瀬戸の焼き物は尾張藩の産物という形で扱われるわけです。その制度以前の流通は、竈屋の株仲間の間でしか統制していない非常に緩やかな管理で商品を流していましたが、これ以降ずいぶん変わっていきました。
蔵元制度導入のきっかけは、次のとおりです。
竈屋が品物を納めて問屋から代金を貰おうとしても、問屋が支払ってくれないという状況が江戸時代中期ぐらいから続いていたといわれています。
これは、“不さばき”ではなくて、“代金の踏倒し”だと瀬戸の関係者はいうわけです。それをどう改善するかということで蔵元制度が生み出されたのです。